2040年の地方の姿をみた気がしました

進む高齢化と人口減少

日本の未来図

2040年、日本全体で「働き手:高齢者=1:1」という衝撃的な予測。しかし、多くの地方ではこの比率がすでに現実のものとなりつつあります。
最近訪れた地域でも2040年の姿が見えました気がしました。

現実に起こっていること

出生数の急減
3万人規模の市で年間出生数がわずか100名程度にまで減少し、さらに毎年減り続けています。若い世代の減少は地域の活力を奪い、連鎖的な影響をもたらしています。

日常生活の変化
地域のスーパーマーケットでは品揃えが徐々に減少。需要の低下により、選択肢は限られ、商品回転率の低下によって鮮度の維持も難しくなっています。

公共サービスの質的変化
道路の補修頻度は下がり、福祉サービスの提供範囲は縮小。医療機関の統廃合も進み、専門的な医療を受けるためには遠方まで移動する必要が生じています。

給食を取り巻く環境の変容
給食の提供においても、長年培われてきたノウハウが世代交代の中で失われつつあります。これは一番大事な安心安全安定な食事提供に影響があります。

これから考えるべきこと

このような状況下で「現状維持」を目指すことは、実は緩やかな衰退を受け入れることに等しいのです。人口構造の変化は不可逆的であり、これまでと同じ発想では地域の持続可能性を確保することはできません。

求められているのは、人口減少と高齢化を前提とした新たな給食モデルの構築。テクノロジーの活用、給食に関わる人材確保など対応策を早急に検討し実行することが不可欠です。

2040年問題は、もはや未来の話ではなく。今、目の前で起きている現実なんだと実感する今日このごろです。


投稿者:米須靖朗