前回、福祉施設が外部支援に対して複雑な思いを抱えている現実についてお話ししました。今日は、なぜ外部の専門家の視点が必要なのかについて考えてみます。
客観的な視点の価値
私たちが工場見学ツアーを行う理由も同じです。「百聞は一見に如かず」という言葉がありますが、外部の専門家だからこそ見えることがあります。
例えば:
- 当たり前だと思っていた作業手順の無駄
- 他施設では当然行われている効率化手法
- 職員が気づいていない改善ポイント
最新情報へのアクセス
福祉業界も日々変化しています。制度改正、新しい支援技術、他地域での成功事例—これらの情報を日常業務の中で収集し、分析するのは困難です。
私たちのような専門機関は、他分野の知識(IT,AIなど)を取り入れながら、常に業界全体の動向を把握し、最新の知識やノウハウを蓄積しています。
事例:A施設での気づき
先月訪問したA施設では、厨房での食材管理について相談を受けました。
現場の職員さんは「いつも通りやっている」とおっしゃっていましたが、客観的に見ると食材ロス率が15%もありました。
他施設の事例を参考に、簡単な工程の見直しを提案したところ、1ヶ月でロス率を5%まで削減できました。
「こんな方法があるなんて知りませんでした」 これが現場の方の率直な感想でした。
投稿者:米須靖朗