食に関して何が優先されるべきなのか深く考えなければならない時期にきています。
この状態で現状維持が可能なのか真剣に考えるべきではないでしょうか?
給食は他食品業界と比べても簡単ではありません。
2024年通年/2025年見通し 食品価格改定動向調査 要約
2024年の値上げ動向
- 2024年の食品値上げは累計1万2,520品目で、2023年の3万2,396品目から約6割減少し、「抑制」傾向が見られた
- 円安進行や原材料コスト高が一服し、消費者の「値上げ疲れ」も影響して、価格据え置きや内容量減少への移行が目立った
- 特定の食材(トマト、オリーブオイル、カカオ豆、海苔、オレンジなど)は天候不順による不作で高騰
2025年の値上げ見通し
- 2025年1月~4月だけで6,121品目の値上げが予定されており、前年比約6割増のペース
- 1月はパン類中心に1,380品目(1月としては調査開始以来最多)、春先にかけて4ヶ月連続で月1,000品目超の値上げが見込まれる
- 1回当たりの値上げ率平均は18%と、2024年(17%)より高水準で推移する見通し
主な値上げ分野と要因
- 分野別では「加工食品」(2,121品目・全体の約3割)が最多、次いで「酒類・飲料」(1,834品目)、「パン」(1,227品目)
- 値上げ要因は「原材料高」(93.2%)が最多だが、「物流費」(78.4%)や「人件費」(43.9%)など「サービス」由来の影響が拡大傾向
- トラックドライバーの時間外労働規制や最低賃金引き上げが「物流費」「人件費」の上昇に大きく寄与
2025年全体の見通し
- 円安傾向による輸入食材の価格圧力、人件費や物流費の上昇により、値上げトレンドが継続する見込み
- 特に2~4月は月当たり2,000品目超、場合によっては3,000品目に達する大規模な値上げラッシュを想定
- 年間では前年を上回る1.5~2万品目前後の値上げに到達する可能性が高い
給食の改革が成功する時のポイント
- ゼロベースで考える:「これまでの給食提供方法にとらわれず、調理工程や食材選定を最初から見直す」
- 昔はこうしてたはなし:「過去の慣習にとらわれず、現在の状況に最適な方法を選択する」
- PDCA:「実行と改善を繰り返し、常に研究する」
引用:帝国データバンク 定期調査:「食品主要195社」価格改定動向調査―2024年通年/2025年見通し
投稿者:米須 靖朗
