
1. ゲノム編集食品の実用化拡大
現状
2025年、日本で8品目目となるゲノム編集ティラピアが届け出。高GABAトマト、マダイ、トラフグ、ヒラメに続く選択肢が拡大。2024年には世界初のゲノム編集鶏(孵卵中に雌雄判別可能、卵アレルギー低減型)の商業利用も発表され、実用化が進展。
福祉給食への影響
栄養価を強化した食材(高GABA、低アレルゲン等)の活用が期待される一方、表示義務がないため、消費者・利用者への説明が課題となる。
参考: 日経バイオテク
私たちの考え
当社は「安全・貢献・喜び」をコアバリューとして掲げており、新技術の導入においても安全性を最優先に考える。ゲノム編集食品については、環境変化や食糧不足への対応、栄養強化やアレルギー低減といったメリットがある。一方で長期的な地球環境への影響や喫食者への影響は不透明である。当社としては状況を見守っていきたい。
2. 培養肉・代替タンパク質の商業化
現状
2025年11月、農林水産省が培養肉の安全性評価ガイドライン最終版を公開し、日本の培養肉市場が本格始動。世界的な食糧難を背景に植物由来肉・培養肉・昆虫食などが選択肢として拡大。
福祉給食への影響
咀嚼・嚥下機能に配慮した軟らかい代替肉製品が、高齢者向け食事の新たな選択肢になる可能性がある。
私たちの考え
咀嚼・嚥下機能に課題を抱える高齢者にとって、軟らかく栄養価の高い代替タンパク質は有効な選択肢となり得る。ただし、新食材の導入にあたっては、利用者の受容性や味覚への影響を慎重に検証する必要がある。また、研究途上でもあり、コスト面の課題もあると認識している。当社の超急速冷凍技術と組み合わせることで、品質を保ちながら多様な食事形態に対応できる可能性を感じながらもまずは見守っていきたい。
3. AI・フードテック活用の栄養管理システム
現状
各社栄養管理ソフトにAI機能が本格導入への動きが加速している、利用者の健康状態や食事履歴をもとに最適な献立を自動提案するシステムが実用化されつつある。
2026はその動きがさらに加速すると見られる。
福祉給食への影響
人材不足が深刻な給食現場において、栄養士の業務を大幅にサポートする革新的ツールとして期待されている。
私たちの考え
「選択食」「個人に合った食事」「栄養価情報追跡」といった付加価値の高いサービス提供を目指す当社にとって、AIによる最適献立提案は不可欠な機能である。ただし、AIはあくまで栄養士をサポートするツールであり、最終的な判断と責任は人間が担うべきだと考えている。当社のシステム開発においても、AIの提案を活用しつつ、栄養士の専門性と経験を最大限に活かせる未来を目指していきたい。
総括:未来志向で課題解決に取り組む
2025年の福祉給食は、経済的圧力と技術革新が同時進行する転換期を迎えている。物価高騰による経営課題に対し、必要に応じてトレンドを戦略的に取り入れることで、持続可能な給食運営と利用者満足度の向上を両立できる可能性が広がっている。
注記: 本記事は情報開示の意味合いを込めており、特定の技術や商品を推奨・否定するものではない。各技術の導入については、安全性と利用者利益を最優先に、段階的な検討を進める方針である。





